担当講師からのメッセージ
英語科 大島 保彦
世の中には、プロの音楽家のためのセミナーもあれば、外科医が新たな手技を学ぶためのセミナーもあります。
表現するためには学びが必要であり、熟達するにも学びが必要だからでしょう。
そしてまた、我流に陥るのを防ぐため、さらには「前年度踏襲という名前の縮小再生産」に陥るのを防ぐためです。とかなんとかいろいろありますが、でも究極は「学ぶことはこの上もなく楽しい」ってこと。
- どんな先生に受講してほしいですか?
肩凝りのように、頭が凝りつつあるのを感じつつある方。なんか疲れているなあ、と思っている方。
なぜかというと、適度な非日常に接すると、脳細胞も、それ以外の細胞も、刺激を受け取り活性化するらしいからです。
御馳走を食べたり、旅行に出かけたりするのって、そういうことですよね?
駿台のセミナーは、知の御馳走、学びの旅なのです。
数学科 小島 敏久
社会の変化とともに学ぶべき事柄と学び方、そして対象となる生徒たちも大きく変わってきています。それらに対応する教科内容や教え方を向上させていく必要があります。
それよりさらに生徒達と共に数学を学ぶ楽しさを味わっていただきたい。
教えることは学ぶこと。
本セミナーはそのお手伝いをしたい。
- どんな先生に受講してほしいですか?
- 日常の仕事に追いまくられて少々頭の中に疲れがたまっている人。
- 教え方の技能向上も大事なことだと思っている人。
- ただ問題を解くことが楽しくて仕方がなかったあの頃の日々に戻りたい人。
古文科 関谷 浩
解釈学(学問)は日々進歩している。自身の現在のレベルを知ることが大事。
一人では見落としがちな箇所の発見と、より合理的・論理的理解を目指す。
わからないことを、どうわかるようにするかを学ぶのがセミナーである。
- どんな先生に受講してほしいですか?
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- 学問的好奇心、知的好奇心を持つ方々。
- 生徒の質問に100%答えられない方。
- 教わったものしか教えることができない未完な人間ばかり。だから、色々な人のセミナーを受講して学んでほしい。
化学科 石川 正明
化学を教えている先生方は、化学を面白いと思っているでしょう。ただ自分が面白いと思っていても、その面白さを人にわからせることは難しいです。授業には論理性、意味性、感動性が必要です。それらを具体的に知ることでしょうか。
さて、今面白い・感動したと思っていてもその感情はいずれ薄れていくでしょう。
生徒に勉強せよと言う前に、教える者自らが不断に学び続け、教えたいことが湧き出してくるようにすることも大切です。セミナーはきっとその一助となるでしょう。
- どんな先生に受講してほしいですか?
- 生徒の心をとらえる授業をしたいといろいろ工夫しているが、いまいち手応えがない、 どんな教え方があるかヒントがあればと思っておられる先生方
- 理科教育の1つとしての化学で教えなくてはいけないことと、大学入試対策は どうすれば矛盾なく展開できるかで悩んでおられる先生方
- 高校の化学の教科書での教え方の順や説明に何かわからなさを感じておられる先生方
- 自分の教え方に大いに自信を持っておられる方
生物科 大森 徹
高校の先生方は、日々の雑務、生徒指導、保護者の対応、部活指導、様々な行事・・・と多忙を極め、ゆっくりと教材研究や授業の準備、十分な授業研究などが行えないというのが現状だと思います。
また、いったん教師になって教壇に立つようになると、なかなか他の先生方の授業を見たり、先輩の先生方から授業方法を学ぶという機会も少ないのではないでしょうか。
この教育探究セミナーでは、駿台予備学校での長年の経験を踏まえ、こうした先生方に少しでも授業研究のお手伝いができるよう、様々な講座を開講しています。この教育探究セミナーの受講は、そうした中での大きな刺激となり、日々の授業へのヒント、さらには最新の入試問題研究などにもきっとお役に立つことが多いと思います。
- どんな先生に受講してほしいですか?
ややもすると、授業内容というのはマンネリ化しやすく、今まで通りの授業でもまあいいや・・となりがちかもしれません。でも少しでもよい授業をしよう、常に学んでいこうという積極的な姿勢をお持ちの先生方も多いと思います。
また、先生方の中には、大学受験の時には生物を選択していなかった、大学でも生物を専門にやってなかった、なのに生物を担当することになってしまった、という先生方もおられると聞きます。
また生物で学ぶ範囲は非常に広いので、マクロの生物は得意だがミクロはあまり興味がないとか、その逆とかということもあると思います。そのような先生方やまだ経験の浅い先生方に特に受講していただきたいと思います。
この探究セミナーの受講がきっかけになって、自信をもって授業をしていただけるようになってもらえれば、私としては最高の喜びです。
世界史科 渡辺 幹雄
東大・一橋大といった難関国立大の論述問題対策を通して、大学側がどのような歴史的思考力・論文作成力を持った受験生を求めているか?といったテーマを、高校の先生方と予備学校講師が共々、探究していくための格好な機会ではないかと考えます。
- どんな先生に受講してほしいですか?
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東大、一橋大などの難関大学の論述問題は、高校教科書から踏み込んだ答案作成能力が求められます。
大学側から投げられた、この速球を受け止め、打ち返すには修練が必要です。いわば大学教員とのキャッチボールなのです。
こうした入試問題に取り組む受験生を合格に導く意欲に満ちた先生方の受講を期待しています。