「進路」を決める!
「進路」を決める!自分を強くする学びを!進路選択の正攻法
学問選びのキーワード
人の営み、自然のすべてが学問の対象であり、そのテーマは身近にあります。
「面白そう」「なぜだろう」と、小さな興味や疑問から始めてみましょう。
Topicsに続き、注目を集めるキーワードをもとに学問分野を紹介します。
まだまだ広がる学びのフィールド
社会学・コミュニケーション
社会学は、人々の関係や行動を分析して、社会の諸問題の解決をめざす学問です。家族、地域、産業、教育、メディアなど、社会のあらゆる事象が対象になります。コミュニケーション学は、社会学、語学、心理学、情報学などが融合し、コミュニケーションや人と人との関わりについてさまざまな視点や手法で研究します。
国際関係学
国際関係学や異文化を学べる学部・学科はさまざま。政治、経済・ビジネス、社会、文化、環境、情報など、テーマによって専門やコースが分かれていたり、履修モデルが示されていたりする場合があります。語学や異文化理解を土台としながら、学びたいテーマをさらに明確に考えた上で、進路を選ぶことが大切です。
文学・歴史
文学は、作家や評論家、ジャンル、時代背景、言語などをくくりとして、作品を読み解き、人間や社会について考察する学問です。歴史学は、日本史、東洋史、西洋史などに分かれ、文献考証やフィールドワークを通して専門分野の研究に取り組みます。深い教養とともに、思考力や表現力など社会で広く役立つ力が身に付きます。
サブカルチャー
大衆的な文化とされてきた漫画やアニメですが、国内・海外で高い人気を得ています。サブカルチャーは社会の主流ではない文化とされてきましたが、今や日本文化を語る上で欠かせない存在となりました。音楽、映像、ゲームまで研究対象は多岐にわたり、現代の日本文化やトレンドを感じる刺激的な学びが展開されます。
バイオ・遺伝
バイオテクノロジー(生物工学)とは、生物の遺伝子などの構造の研究を実社会に役立てる技術のことです。品書改良や食品開発、再生医療や創薬など多様なテーマにアプローチすることができます。理学部・工学部・農学部など幅広い学部・学科で研究が展開されており、学びたいテーマを明確にして進路を選ぶことが必要です。
環境科学
生態系保護、異常気象、資源・エネルギーなど、地球規模の問題の解決に挑むのが環境科学です。自然科学・技術からのアプローチだけでなく、政治・経済・法律・国際関係・社会システムなど、多様な観点から問題を考える学際的な学びと言えます。持続可能な社会の構築に向けて中心的な役割を担うテーマです。
建築・土木
人口減少が進む中で、時代に合った都市計画が求められています。土木・建築学では、建物や都市基盤(道路・橋・ライフライン)などの設計や施工、構造や材料の研究に取り組みます。防災、バリアフリーやユニバーサルデザインの推進など、社会的に重要な役割を担っており、社会や経済、利用者の心理などへの理解も必要です。
スポーツ・健康
健康増進のために、スポーツのいっそうの普及が期待され、スポーツ科学、スポーツ健康科学などのスポーツや健康に関する学部・学科が注目を集めています。身体や運動について科学的に解明したり、ビジネスやマネジメント、文化・イベント・メディアの側面からスポーツを考察したり、さまざまなアプローチがあります。
活躍のチャンスを広げる資格・免許
教育
教育学は教育の手法や制度を研究する学問で、社会や心理など多岐にわたるアプローチが特徴です。幼稚園教諭・小学校教諭は教育・児童教育・幼児教育などの学部・学科で、中学教諭・高校教諭は多くの学部で専攻分野に応じた免許が取得できるようになっています。教職関係の科目も履修するため、計画的に臨むことが大切です。
ビジネス
顧客の資金計画を支援するファイナンシャル・プランナーのためのFP 技能士(国)や会計の基礎知識が学べる日商簿記検定試験、不動産取引や関連法律についての宅地建物取引士(国)、そのほか旅行業務取扱管理者(国)など、ビジネスで活かせるさまざまな資格があり、大学で取得をサポートしている場合もあります。
語学
英検、TOEFL®、TOEIC® など、大学入学後も継続的に受検してスコア向上をめざす学生が多くいます。大学や学部等の方針によっては進級要件として定められている場合もあります。そのほか大学で楽しみなのが第二外国語。中国語検定(中検)、ドイツ語技能検定(独検)、実用フランス語技能検定(仏検)などが実施されています。
情報
IT に関する基礎的な知識の証明であるITパスポート(国)。さらに、情報処理技術者試験(国)(基本情報技術者・応用情報技術者)などに挑みます。また、就職やビジネスで役立つMicrosoft Office Specialist(MOS)や情報システムの安全利用のための情報セキュリティマネジメント試験(国)なども実施されています。
福祉・心理
社会福祉系では社会福祉士(国)が代表的。ソーシャルワーカーの知識や技能を中心に対人支援について学びます。心理系では、公認心理師(国)、臨床心理士などがあり、心の問題を支援する専門家をめざします。スクールカウンセラーや産業カウンセラーなど、複雑化する現代社会でますます大きな役割を担っていくでしょう。
栄養・検査
医療や介護の現場では、医師や看護師を中心に、管理栄養士(国)、栄養士(国)、臨床検査技師(国)、理学療法士(国)、作業療法士(国)などが協力して、患者のケア・検査・リハビリテーションを行っています。チーム医療や医療の高度化が進む中で、高い専門性を備えたメディカル・スタッフに期待が集まっています。
資格・免許をめざすアドバイス
資格・免許は専門知識や技能の習得とともにあなたの努力の証明となるものです。
有利になる一方で、進路選択にあたっては次のような注意が必要です。
★ 受験資格で、所定の課程・科目の履修や学歴(大学院の修了)が必要となるものがある。
★ 学部・学科の授業以外に、資格・免許の課程を履修する場合には、計画性が求められる。
★ よって、医療や福祉系など専門性が高い課程は、入学後の進路変更が難しい側面がある。
★ 資格・免許を持つ者以外は業務に就けないものと、知識・技能の証明が目的のものがある。
本ページ文中の(国)は国家資格を表します。表示がないものは民間資格です。
学びで自分のためのイノベーションを!
イノベーションとは、革新、新機軸などの意味。ビジネスでは商品やサービス、仕組みに新しい考え方や技術を取り入れて、新たな価値を創出することとされます。未知のことに挑戦し、世界を広げていくことは、まさに自分の価値を高めるイノベーションです。大学での学びをそのきっかけにしましょう。
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