「進路」を決める!
「進路」を決める!自分を強くする学びを!進路選択の正攻法
リアルvs オンライン 大学を知る!
高校までのカリキュラムと違い、自分で時間割を組んで学ぶのが大学のスタイルです。
皆さんの先輩たちも、専門科目に加えて幅広い科目を積極的に履修し、視野を広げています。
大学について理解を深め、入学後のあなたのキャンパスライフをイメージしてみましょう。
少人数の授業でディスカッションする、行政・企業・地域と連携した活動を行うなど、テーマや問題を深く掘り下げていくのが大学の学びの醍醐味です。大学ならではの学びの一例を紹介しましょう。
ゼミナール・研究室
自分が研究したい専門のテーマを、担当教員が少人数形式で指導する最も大学らしい学びのスタイル。主に3・4年生から始まり、理系では「研究室」と呼ばれることもあります。専門書や文献を読んで発表・討論する、フィールドワークに出かけて調査する、本格的な実験に取り組むなど、学生が中心に展開していきます。大学院への進学を考える場合には、この機会に自分の研究テーマを明確にする必要があるでしょう。最近では学問への導入やアカデミックスキル(文献の調べ方、レポートの書き方、ディスカッション・プレゼンテーションスキルなど)の習得を目的に、1・2年生から「基礎ゼミ」などを行うことも多くなっています。
アクティブラーニング
能動的学習とも言われ、教員が一方的に教えるのではなく、学生が主体的に参加し、テーマや課題に取り組んでいく手法です。これによって生涯にわたって自ら学び続ける力を養うことをめざします。課題の発見・設定から、仮説を立て調査、検証まで、一連のプロセスを実践するPBL(Project Based Learning)(問題解決型学習・課題解決型学習)、学習をもとにボランティア活動などに取り組むサービスラーニングなどが一例です。
課外活動・サークル
コロナ禍で残念ながら活動が制約されている場合がありますが、大学では授業以外にもさまざまな交流の場があります。ソーシャルメディアなども活用して、セミナーやシンポジウムに参加することも可能です。先輩や社会で活躍する卒業生との縦の交流に加えて、他学部や他大学の学生との交流も盛んに行われています。
魅力的な大学の学びですが、2020 年度はゼミや卒業研究、実習・実験などの一部を除いて、大学はオンライン授業が主体となりました。2020 年度後期に履修した授業のうち、ほとんどまたはすべてがオンライン授業だったと回答した学生は全体の6割を占めるというデータもあります。オンライン授業では、オンラインビデオ会議システムを利用してリアルタイムで授業を受ける(双方向のやりとりを含む)、収録された動画を視聴し課題やレポートを提出する、オンラインと対面を併用して受講する(ハイブリッド型)などの方式が見られます。
学生の反応としては、満足に感じている割合のほうが多く、好きな場所で授業を受けられる、自分のペースで学修できるなどのメリットがあったようです。一方で、友人と受けられない、レポート等の課題が多い、双方向のやりとりが少ないなどの不満がありました。さらに、国や学校などへの意見・要望では、肯定的な意見として、オンライン授業をコロナ後も適宜導入すべき、新しい大学の在り方を考えてほしいなどが挙げられています。
さて、「リモート(remote)」という語には、「離れた」「遠隔の」などの意味があり、オンライン授業をリモート授業と呼ぶこともあります。場所は離れていますが、教員や学ぶ人同士をどうつなげて、新たな価値を生み出していくかが、オンライン授業の今後の課題でしょう。単なる対面授業の代わりではなく、オンライン授業に高名な研究者や専門家などのゲストを招く、海外の学生とつないで学ぶなどの活用が考えられます。「リモート」ではなく、新しい形のコミュニケーションが期待されています。
※ 文中の調査結果は「新型コロナウイルス感染症の影響による学生等の学生生活に関する調査(令和3年5月25日)文部科学省」によるものです。
自分の興味・関心に自由に取り組める大学の学び。それだけに自主性が大事!
思い込みや先入観にとらわれない進路選択を!
文系・理系の選択、大学選びで思い込みや先入観にとらわれるのは禁物。自分の可能性を伸ばすためには、未知のことに挑戦する勇気が必要です。進路選択から研究テーマ選び、職業選びまで、今後も数々の選択や転機に向き合います。前向きに考えることが、結果的に人生の質を高めるのです。
「興味や関心のあること」「得意なこと、今後伸ばしたいこと」などの観点から、自己分析を進めて、自分の目標について理解を深めましょう。特に高1・2年生の皆さんはあくまで「仮決定」という気持ちでかまいません。その後、社会とのつながりを考えたりしながら、本当に自分がやりたいことかどうかを検証していきましょう。
大学や学部は学びたい学問から選ぶのが基本。
カリキュラムや教授陣、研究環境など、やりたいことを実現できる進路を選びます。大学は学部・学科、さらに専攻・コースなどに分かれて教育課程が編成されているのが一般的ですが、学部・学科を越えて科目を柔軟に履修できるなど、学びの機会を広げる試みが行われています。
今入れる大学ではなく、長期的に見て、自分の成長につながる進路を選びたいものです。「将来こうなりたいから、そのためにこの大学でこの学問を学びたい」という考え方が理想です。難関大は個性豊かな人、物事に打ち込んでいる人、好奇心が旺盛な人、行動力がある人が多いなど、刺激に満ちた環境が自分を高めてくれます。
最終的な志望校(受験校)を決めるのは、高3でも遅くありませんが、高1・2 の頃から目標校を決めておくとよいでしょう。これから学力は伸びていきますので、レベルが高い大学を目標にするのがポイントです。
受験校の選択にあたっては、入試方法や入試科目、学費や通学の負担など具体的な情報収集が重要になります。
大学生活から卒業後まで見据えて、さまざまな角度から情報収集することがポイントです。
・授業内容、カリキュラムは?
・どんな学問・分野に力を入れているか?
・どんな専門の教授、講師陣がいるか?
・教授、講師の充実度は?
・大学、学部、学科の創立の由来や歴史は?
・校風は?
・通学条件は? ・キャンパスの雰囲気は?
・研究設備、環境は充実しているか?
・就職状況や卒業生の実績・評価は?
・キャリア支援体制は?
・学部・学科によりどんな資格が取れるか?
・資格(受験資格)を得るためにどんな課程があるか?
・各種資格試験の合格実績は?
・自宅外の生活(一人暮らし)が可能か?
・奨学金制度や学費の支払い方法は?
・募集単位は学類・学部・学科か?
・学科、専攻の決定方法、時期は?
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